12月11日、金浦智能科技基金訪日半導体考察団(以下、「考察団」という)は、SEMI JAPANが主催する「日中半導体フォーラム」および「日中企業商談午餐会」に参加しました。半導体産業チェーンにおける90社余りの川上・川下企業から200名近くの産業のエリートが今回のフォーラムに出席しました。
中国はすでに電子消費財の世界最大市場であり、中国の半導体工場建設の高まりに伴い、中国市場の半導体装置・材料に対する需要は急速に増加しています。SEMIの予測によれば、2017~2020年の間に世界では62か所のウエハ工場が操業を開始しており、そのうち、26か所が中国大陸の工場です。
日本は半導体装置・材料の世界的リーダーであり、多くの日本企業は半導体装置・材料のニッチ市場に絶対的な影響力を持っています。日本は半導体材料市場の52%を占めています。チップ製造に必要な19種類の主要材料において、日本は14種類が世界第1位を占めています。半導体装置分野において、日本の市場占有率は37%に達し、ニッチ市場の10種類の装置は世界市場占有率が50%を上回り、世界トップ15メーカーのうち7社が日本です。
図:世界トップ15の半導体装置メーカー
出典:SEAJ(日本半導体製造装置協会)
中国市場と日本のサプライヤーの連携は優位の相互補完、強者連合です。中国は、半導体最大の川下市場を保有し、政府と民間資本の強力な支持を得ており、工場建設の高まりの中、半導体材料と装置に対する需要が盛んです。また、中国企業は市場の変化に敏感で、急速に更新される世代交代の市場環境に適応し、チップ設計、製造、販売プロセスで徐々に優位性を発揮します。日本企業は半導体材料および装置を独占し、クラフトマンシップによって高精度、高純度の製品特性を生み出します。中米の戦略的駆け引きが持続的に継続していることを背景に、日中半導体メーカーの提携はウィン・ウィンの関係をもたらします。
図:日中のウィン・ウィンの提携方式
出典:黒政典善
上海自由貿易区臨港新区は、中国の集積回路産業配置における重点地域の一つであり、半導体産業に対して一連の政策を打ち出し、外部との連携を求めています。金浦智能科技基金の創始パートナー田華峰博士は、招待された「日中企業商談午餐会」で、「上海自由貿易区臨港新区の概況および集積回路産業の発展計画」を発表しました。
自由貿易区臨港新区は、科創センターの建設、長江デルタ一体化、一帯一路戦略の合流地であり、改革・開放を掘り下げ、中国の製造業の構造転換と高度化を促進する重大な取り組みです。臨港新区は経済特区の管理を参考にし、国際的に認められた最も競争力の強い自由貿易園区に対して、比較的強い国際市場競争力を有する開放政策と制度を実施し、新区と海外の間で便利な投資経営、貨物の自由な出入り、便利な資金流動、輸送の高度開放、人員の自由な就業、情報疎通の迅速化を実現して、より国際市場の影響力と競争力を有する特殊な経済機能区を作り、積極的にサービスを提供し、国家の重大な戦略に融合し、より良いサービスのために対外開放全体の戦略的配置を提供します。
臨港は、外国人材試験区を建設中であり、海外人材の個人所得税税負担差額補助金政策を実施し、また、外国科学技術人材の導入支援、重大プロジェクトの外国籍科学研究革新チームメンバー導入支援、新区に対する外国人材導入管理および自己決定権の付与、新区で革新、創業を行う外国人への便宜の提供、並びに、新区雇用者および外国人材に対するより多くの便利なサービスの提供を強化します。
今回の訪日考察団は、IC珈琲と実邑文化(VERYDIGI)の共同企画によって組織されたもので、SEMICON JAPAN 日中半導体商談会への参加、業界リード企業の視察および日本の深い文化体験を含めた行程となっています。東京エレクトロン、KOKUSAI、アドバンテスト、安川電機、東京精密、キーエンス、ディスコ、信越化学、キヤノン、アルバック、日立化成などの企業代表と交流、商談を行いました。我々は引き続き、関連の交流活動を計画、組織し、さらに、企業のニーズに応じて技術専門家や中古装置などのサービスを展開していきます。皆さん、ぜひご注目ください。ありがとうございました。
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