6月30日、中国光学光電子業界協会液晶分会(CODA)主催のDIC2021中国(上海)国際ディスプレイ技術・応用イノベーション展(略称「DIC EXPO 2021」が上海浦東新国際博覧センターにて開幕しました。今回は京東方、TCL華星、天馬、Visionox、HKC、MANTIX、IVOそしてEDOなど中国国内主要パネルディスプレイメーカーが参加した他、材料設備メーカーなどの参加も目を引きました。また今年、日本企業は「日本パビリオン」として展示を行いました。
日本の材料・設備大手企業が華々しくデビュー
カネカは総合化学メーカーで、市場に革新的な製品と技術を提供することに注力しています。その製品は高品質で高い競争力を持ち、また日々進歩しています。ディスプレイ業界の発展動向に合わせ、国内外のディスプレイ企業にポリイミドやアクリルなどの主要素材を提供しています。
カンケンテクノは「開発・設計・製造・保守」をコンセプトに、省エネ・低炭素・環境に配慮した「大気環境保全装置」の製造を専門としています。屋内VOC処理装置は、生産ニーズに応じてエネルギー放出を調整できる独自の省エネ設計を採用しています。プラズマ式除害装置は、製造工程で発生する排ガスを適切に処理し、省エネや環境保護の目的を達成することが可能です。
屋内VOC処理装置はLCDや半導体などの電子工業の製造工程において、濃度や排気量の違いに応じて処理する燃料のランニングコストが不要なプラズマ式(Kanken Plasma式)の除害装置です。
東レエンジニアリングは、主に化学工業、化学繊維、生物医学などの様々な工場へ設計・調達・施工等およびその他の関連サポートサービスを提供し、半導体、フラットパネルディスプレイ、マイクロLEDおよびリチウム電池などの自動製造装置の研究開発、製造、販売を行っています。また東レエンジニアリング(上海華麗)は、中国の顧客に幅広いサービスを提供することに重点を置いています。今回は、製造企業で使用するための製造・試験用の関連機器を出展しました。
主な製品:
1.フレップチップボンダー設備
2.マイクロLEDディスプレイ量産にかかるソリューション
3. AOI・PL検査装置。GaNとSiC特有の結晶欠陥を迅速かつ高感度で検出可能。
長瀬中国は10社以上のメーカーと提携し、「AR / VR」「ディスプレイ素材」「特殊技能素材」の3つのテーマに、素材から実用化まで多面的に最新技術と製品開発を紹介しています。製品小売、国際貿易および貿易コンサルティング、エリア内企業間の貿易および代理店、商業用簡易加工事業を行っています。
恵和は、1948年の設立以来、現状に甘んずる事を危機ととらえ、常に先手を打って行動してきました。早いスピードで変化する顧客の要望に対し的確に、あるいは先取りして対応すべく、マーケティングを、技術を、システムを積極的に革新させ、そしてそのような行動を「ダイナミックドメイン」と呼び、経営指針しています。光学領域のニーズに対し、イノベイティブなソリューションである拡散フィルム「オパルス」を発明し、ニッチなこのセグメントで随一の実績を保有しています。近年では顧客志向のマーケティングに始まり、中核技術であるSheeting(製膜)・Laminating(積層)・Coating(塗布) を更に磨き上げると共に、そこへUltra Precision(高精度)を付加し、先端機能フィルムとソリューションのメーカーを目指しています。ハイエンドディスプレイ分野では、HDR応用に対応したミニLEDディスプレイバックライトの新製品「オパスキ」が量産をリードし、業界の注目を集めています。
ProMetric®はイメージング色彩輝度計で、高速測定と高解像度を特長とし、フラットパネルディスプレイ(FPD)、バックライト付キーボード インストルメントパネルの内部輝度差、大型LED陳列用照明や現場使用のLED証明の輝度、色度評価等、各種高精度な測定が可能であり、小型画面に適しています。
DIC EXPOは一貫して中国ディスプレイに関わる全ての産業チェーンのために、国際展覧会や展示会を主催し、交渉と交流が行えるプラットフォームを構築し、パネルメーカーやコア機器・材料メーカーおよび下流のエンドユーザーに効率的かつ的確なビジネスチャンスを提供することに取り組んできました。日本のディスプレイメーカーとの交流と提携を通じて日中両国の足並みを揃えることは、世界のディスプレイ産業の発展促進に対し大きな役割を果たすものとなるでしょう。